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相席

仕事の合間の昼休み、

家に帰るのが面倒で、喫茶店などで過ごすことが時々ある。


ちょうど移動の途中にあって、

なかなか雰囲気が好きな、駅前の古い喫茶店があり、

先日もそこで過ごしていた。


ランチはボリュームがあって美味しく、

店の中年のお姉さんたちも、元気だ。

そこは、決して「ママ友」たちがおしゃべりにくるようなオシャレな店じゃない。


完全にサラリーマンのお昼休み向けな店だ。

高齢者の方たちも案外多い。

一人で来るOLさんもチラホラいる。

常連客が多く、(中年の)お姉さんたちは食事やコーヒーを提供しながら

気軽く声を掛けている。


リピーターが多いのは、

この店が「煙草がすえる店」からだと思う。

店内の9割は喫煙席で、

禁煙席は、出口付近の3席しかない。

私はいつも禁煙席に座るが、私は煙草の匂いは嫌いじゃない。

父親がヘビースモーカーだったからだ。

煙草の匂いは父の匂い。

ちょっと懐かしい匂い、なのだ。


さすがに煙草の煙の中で食事するのは嫌だが、

ふんわり漂ってくる程度なら全然構わない。


私が禁煙席でランチを食べていると、

だんだん混み合ってきて、3席はすぐに埋まった。

そこにひとりおばちゃんが入ってきて、禁煙席を希望した。

「相席になりますが~」と言われ

おばちゃんは私に向かって、

「相席いい~~?」と聞いてきた。


一瞬、めんどくさ。と思ったが、仕方がない。

「どうぞ~ (^-^)」と言った。

お隣の方のほうが、年齢が近くて話が合いそうじゃないの?と思ったが、

おばちゃんは私の前に座った。


「なるべく静かにしていてほしいな~」と思ったのも束の間、

驚いた事に、そのおばちゃんはガンガン話しかけてきた。


この店にはしょっちゅう来ること。

それは、このすぐ隣の病院にかかっており、帰りに寄るからであること。

その病院はエアコンが効きすぎていて、いつも体が冷えてしまうこと。

自分の家は、ちょっと離れた○○区で、

△△病院のすぐ南、「本当にすぐ!!真南の家!」に住んでいること。

そして道を挟んだ反対側には、違う□□病院があること。

それでもなぜ遠くのここの病院にわざわざ来ているか、その理由について.....


一コも聞いてないのに、ぺらぺらとしゃべり、

思いっきりな個人情報まで教えてくれた。

私は本気になれば、多分そのおばさん家に辿り着けると思う。


私は迷っていた.....。


忙しいフリをして、食べたら出ようか。

でも、まだ次の仕事まで時間がある。

  出ても、またどこかでつぶさなくてはならない.....。

    せっかくここでゆっくりしようと思ってたのにぃ~~。

      私の昼休みを返せ~~。


でも、「静かにしていただけますか?」とも言えず、

そうそう邪険にも出来ず、

携帯を触ってみたり、本を開いたりしてみたが、

おばちゃんのおしゃべりは止まらない。

完全にお手上げだった。

このおばさんの口にフタをすることは出来ない。


私が仕事のラフな格好をしていたので、

「スポーツか何かでもやってるの?」など、今度は私の事について知ろうとし出した。

私は適当~~~~に、答えた。

答えながら、

もうこりゃ完全にブログのネタだな、と思っていた。


私は、食べ終わったので、

予定より少し早いが、もう出る事にした。

おばちゃんは、店を出る時まで手を振ってくれた。


あ~あ、

ちっとも休憩にならなかったな~。

残念。

しばらくあの喫茶店のランチには行けないな。

好きなお店だったのに。

相席。

楽しい時もあるけど、

今日はきつかったな~~。(*´~`*)


今度は、おばちゃんのいなさそうな午後に、

コーヒーを飲みに行こう。

煙草の香りをかぎに。





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Re: No title

chakiさん
こんにちは~。

たばこの煙でわっか~!うちもやってました!
たばこはお父さんの匂い。自分が小さかった頃の記憶を呼び覚ますような。

昔はみんなたばこ吸ってましたね~。中学生、高校生も吸ってました。
今はどこもかしこも禁煙になって、たばこの香りが消えて、たまに嗅ぐと懐かしいね。
その店に行くと、喫煙席ではオバアチャンが吸ってたり、OLさんが煙草ふかしてたり
なんか私には新鮮な光景でおもしろいんです。
うちは誰も吸わないからさ~。

No title

本気になれば、そのおばちゃんの家にたどり着ける の下りには声をあげて笑ってしまったよ。私もたばこの香りは好きだ。同じように父親を想うのかもしれませんね。子供のころは、煙でわっかを作ってくれていた。大人になってからは、食事中はタバコ吸うのはやめてよというと、食後のたばこが一番うまいんじゃという。なんて身勝手なーと腹をたてていたが、もうこの世に居なくなると、思い出は不思議で悪いことろは少しずつ消えていく。たぶん、今も生きていたら、本当に大変なおじいちゃんになっていたことだろう。きっとホームでも評判の偏屈な難しい人だったと思う。六花ちゃんが相席したひと、きっと話し相手が欲しかったんだね。
プロフィール

六花

Author:六花
ブログへようこそ。
六花と申します。
10代の頃から神経質症に陥り
30代でうつになりました。
今は森田療法のおかげで、元気に暮らしております。
そんな体験からこのブログを始めました。
日本由来の森田療法を多くの方に知ってもらいたいと願っています。

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