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節分

今日は節分。

「鬼は~そと 福は~うち」


うちの子ども達が通った幼稚園では、

豆まきの時に、「福は~内」としか言わせなかった。

ひたすらに「福は内、福は内」と唱えながら撒く、と子ども達は言っていた。

「うちの幼稚園には、いい鬼さんしかいないのよ~。」

「その鬼さんたちが出て行っちゃったら困るでしょう。」というのがその理由だった。


その当時は「へ~」と思っただけだったが、

今思うと、これはなかなか「深いい」のではないかな、と思う。


「鬼」=「悪」「災」「厄」。

だから出て行け!ではなく、やんわり共存していこうとする。

その根底に流れているものが、森田の一元論に通じている気がする。

欲望と不安は表裏一体。

光があるところには、必ず影が出来る。

その影だけを取り除こうとすると、

光も失ってしまう。

影は「どうにも仕方がない」のだ。


どちらもあって正常。

どちらもあるから健全。

「善」も「悪」も。

「幸」も「不幸」も。

いつもごちゃごちゃに同居している。

それが自然。それが物事の本質。

それでいい。

森田のそういう考え方がとても好きだ。


鬼を目の敵にしなければ、

金棒を振り回して暴れる事もないだろう。

人々がどうにも困った時、

照れくさそうに山から下りてきて、黙って力を貸してくれるかもしれない。


不器用だけれど、本当は心根の優しい、

恥ずかしがりやでさみしがりな

そんな鬼の本質が見えてくるかもしれない。


鬼を、凶暴で悪者たらしめているのは、

鬼を追いやり、鬼を退治してしまえ!という人間の方なのかも知れない。


誰の心にも鬼がいる。

親鸞はそう言った。

その鬼を追い出してはならない。

心に鬼を飼っているが故に、私たちは必死に自分を律し、

学び、より良く生きようとするのではないだろうか。


善人なおもて往生す  いはんや悪人をや


今日はそんな気持ちで豆をまこう。

「福は内 鬼も内」と。





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Re: No title

chakiさん
いつもありがとう。
なんて素直なコメントなんでしょう~。
私も感動しました。(褒めあいっこだね 笑)

今日は一気に書き上げていました。
私の中の鬼が背中を押したかな。

No title

なんて分かりやすく、良い文章なんでしょうー私も最近嫌なことがあって、それ(鬼)を追い出そうとやはりやりくりしていました。この嫌な気持ちもきっといつかは私の見方になってくれるんでしょうね。だって、反省しようと思うこともあって、今度はこんな風にやろうって決めることが出来たもん。
なんだか、感動しちゃった。
節分にふさわしく、それに森田の核心にふれた日本語の羅列。
なんというか、六花ちゃんの日本語には小気味よいリズムがある。
すごいね、貴方は。
書き写して、時々見直したいよ。早速印刷ー
プロフィール

六花

Author:六花
ブログへようこそ。
六花と申します。
10代の頃から神経質症に陥り
30代でうつになりました。
今は森田療法のおかげで、元気に暮らしております。
そんな体験からこのブログを始めました。
日本由来の森田療法を多くの方に知ってもらいたいと願っています。

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