歌の演奏会♪♪
先日、合唱の発表会があって舞台に上がった。
この一年、この演奏会のためにみんなで頑張ってきた。
小さな合唱団だが、私達にとってはとても大切な演奏会だった。
演奏会の司会進行には、有名ではないが、
プロのアナウンサーの方を呼んでいた。
アナウンサーの方は、やはりお忙しいようで
当日のリハーサルから参加された。
それまでの練習は、舞台監督的な人が、
司会の代理を務めていた。
当日初めて司会の方が現れて、リハーサルが始まった。
さ~すが、プロ!!全然違~う!
流暢な喋り、抑揚、自然に会場に語りかける感じ。
本当にプロなんだな~と
舞台上の合唱団みんなで感心しまくりだった。
これで、演奏会もぐっと引きしまって、きっといい演奏会になる!
そう思わせてくれたリハーサルだった。
私はリハーサル中、合唱台の上から司会者の背中を見ていたが、
また例によって、
「こういう人は、全然緊張とかしないんだろうな。」
「子供の頃から、放送部とか生徒会とか、人前でガンガン喋ってきたんだろうな。」
とか、また余計な事ばかり考えていた。
本番が始まった。
幕が上がる。
ライトが眩しい。
お客さんの顔いっぱい。
ドキドキ緊張する~。
司会の方が出てきて流暢にお話しだした。
う~ん、本当に上手い。
ふと司会者を見ると、手に持っている紙が小刻みに震えている...。
プロだろうが
毎日のように人前に立つ人だろうが、
人前が大好きな人だろうが、
これだけ大勢の人の前では緊張する...。
本当に当たり前なのだ。
人が人の前に出て、何かしなきゃいけない時に
緊張するのは当たり前なんだ。
私は、司会者の方の紙が震えるのを見て、
とても勇気をもらったし、
この司会者は、とてもいい人に違いないと勝手に思った。
逆に緊張しないと、いい演奏、いい仕事なんてできない。
いい緊張感の中でやるからこそ、本番ではとんでもない力が出たりするのだ。
そして、本当にいい演奏会だったのだ。本当に。
私はこの日の演奏会を一生忘れない。