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泣く子

以前、スーパーマーケットで、子どもが大泣きしていた。

私が、レジを済ませ、荷台で袋詰めしていると、

その親子がレジを通って、こちらに来た。

どうも、何かで指を挟んだようだ。

狭い店内中に、響き渡っているであろう派手な泣きっぷり。


隣で袋詰めしていた、おばちゃんが、

見るに見かねて子どもに話しかけだした。

「ほうら、もう痛くない!痛くない!

よく見てごらん!血も出ていないよ~。

大丈夫大丈夫。お姉ちゃんは強いね~!」

という具合に。

すると子どもは、知らないおばさんに話しかけられて、

一瞬泣き止み、

じっとおばさんを見つめていたが、

その言葉を聞いて、またギャーッと泣き出した。


店を出てからも、おばちゃんは親切心で一生懸命子どもを説得している。

お母さんは、「どうもすいません」とぺこぺこして、

泣き止まないわが子をひきづって帰っていった。

私は、あ~あ、と思ってその一部始終を見るともなしに見ていた。


そして、思った。

あの子を泣き止ませるには、

「痛くないよ~。」「大丈夫だよ~。」ではなく、

「痛かったね。」「すごーく痛かったね!!」と言ったほうが

良かったんじゃないかな、と。


あの子の心は、「痛かった~!!!!」という思いでいっぱいだ。

それで、悲しくてびっくりして泣けてしまう。

そこに、おばさんが来て、

「あなたは痛くない!」「絶対に大丈夫だ!」と言ってくる。

純な思いに蓋をしてくる。

純な気持ちを捻じ曲げようとしてくる。

あなたは痛いかもしれないけど、でも大丈夫なのよ...という具合に。

子どもは、気持ちに真っ直ぐだ。

そんな言葉をはねつけて、

もっと泣けてしまったのだろう、と思う。


純な心のままに、思いっきり泣かせておけばよかったのだ。

「痛かった~!!」という思いを発散させたら、

きっとケロッと泣き止むと思う。

何なら、ちょっと大げさなくらいに共感しても良かったかもしれない。

「大丈夫?」「大変!!」「病院に行ったほうがいいかな?」

「あ~指が千切れなくてよかったね~!!」という具合に。笑


子どもに「強くあれ」「たくましくあれ」といって聞かせる必要はない、と

森田先生は言う。

人には、自然と「進歩したい」「向上したい」という欲望がある。

自然にしておけば、子どもは自然と、もっと強くなろう。もっとたくましくなろう。

と望むものなのだと。



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プロフィール

六花

Author:六花
ブログへようこそ。
六花と申します。
10代の頃から神経質症に陥り
30代でうつになりました。
今は森田療法のおかげで、元気に暮らしております。
そんな体験からこのブログを始めました。
日本由来の森田療法を多くの方に知ってもらいたいと願っています。

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